2018年11月11日(日)みどり市正福寺境内にて、SAVE JAPANプロジェクト
『カッコソウの保護地 整備拡大ボランティア』を開催しました。
一般、学生、環境保護団体など計110名に参加いただきました。
今回のイベントでSAVE JAPANプロジェクト3年目となります。
正福寺近くがカッコソウの保護地になっており、
絶滅危惧種となっているカッコソウの保護には現在の保護地を拡大することが重要です。
作業前にカッコソウの生態や作業内容について小平さくら草の会 小林さんより説明がありました。
・カッコソウはタネと地下茎という2通りの方法で増える
・地下茎の先にできた新しい株は効率よく増えるが、親と同じ遺伝子をもつクローンなので、
特定の気候や病気などで絶滅するおそれがある
・タネによる繁殖では、親と異なる性質をもつ子孫が誕生する
・生育環境の変化や度重なる盗掘の結果、現在生育しているカッコソウの殆どがクローン種である
・異なる遺伝子を持つ個体は生育地が離れているため、タネによる繁殖も困難になっている
参加者は班別になり、担当の作業エリアに向かいました。
カッコソウ保護地はひんやりとした空気の流れる山林で、時々日差しが差し込んできます。
カッコソウの生育には朝から夕暮れまで木漏れ日が柔らかく差し、適度な日当たりと風通し、
水の流れがあるような環境が不可欠です。
気温が30度を超えると枯れてしまうそうです。
当日の作業は保護地をいくつかのエリアに分けて、
カッコソウが植えられるよう下草刈りや草木の撤去をし、培養土を敷き込みました。
一部カッコソウの植え付けも行いました。
傾斜地なので作業は困難ですが、大勢の人々のご協力で短時間で終了しました。
実際に保護地に入って作業をすることで、多くの方々にカッコソウの現状に対する興味と感心を持って
頂けたと思います。
来年の春にカッコソウの花が咲くのが楽しみです。
SAVE JAPANプロジェクトについて http://savejapan-pj.net/sj2018/gunma/
カッコソウについて http://www.city.kiryu.lg.jp/kurashi/kankyo/kakkosou/1000849.html